桜吹雪の中で


「ごめんね、いきなりあんな話。
明日から合宿頑張ろう!!」

お店を出て、薫さんは駅の方へと向かった。



明日から合宿…
明日もまた、晴れるかな?…
頑張るのはもちろんだけど、楽しみの方が大きかった。


小野くんとの気まずさもどこか行ってしまった気がした。

道流の存在を気にしているから
毎日モヤモヤするんだ。
道流は、いとこ。それどけ。
そう思うとすごい楽になった。

心配かけた小野くんに明日朝一で謝ろう。


そして、小野くんのために
頑張ろう。
努力しよう。


薫さんと話して、前向きになった。


家まで私はいつの間にか軽いスキップをしていた。


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