桜吹雪の中で
コンビニから戻り
シャワーを浴びていた。
あの人…どうしてこんなところに?
私は不思議で仕方なかった。
学校でもあれ以来、会わなかったのに
どうしてこんなところで…
一瞬しか見えなかったけど
絶対にあの人だ…
私は悩みを抱えたままホール戻った。
ホールの電気はもう消えていて
みんなが布団をしいて寝ていた。
私は携帯のライトで薫さんを探した。
「なみちゃん!こっちこっち!!」
薫さんが手招きして呼んでいるのが見えた。
布団に戻っても、小野くんと中村先輩の姿がなかった。
「薫さん、中村先輩と小野くんは?…」
「あーなんか、まだ話があるみたいで二人でコンビニ行ってるみたいよー
さっき連絡あったんよね。」
そう言い、携帯を見せてくれた。
「全く、人に布団引かせるとは
中村と翼には何か奢ってもらわなきゃね!
まぁ、今日は二人で先寝てよう。」
4人でお話できないのは寂しいけど
まぁ、明日も明後日もあるし!と思って私は眠りについた。
小野くんとの仲が深まって
初恋の人にもう一度会えて、いや、見つけて…
今日は色々ありすぎた…
その時、私は思ってしまった。
「小野くんが初恋の人ならいいのに…」
そんなことないと分かっていても
そんなことがあったら、どれだけ幸せなんだろうと思った。
なんか、恋って分からない…
考えながら眠ってしまった。