桜吹雪の中で
文化祭のはじまり
文化祭当日。
演劇部の発表はお昼頃…
それまで、演劇部員は練習することになったのに…
「薫さん!!
私も入れてください!!みんなのお手伝いしたいです!!」
「ダメダメ!!菜美ちゃんはダメ!」
みんなが端の使わない教室に集まっているのに、薫さんが何故かいれてくれない。
私も、みんなと緊張を味わいたいのに…
すると、暗幕がかかってる扉から
中村先輩が出てきた。
衣装に着替え、メイクもしてかっこよくなっていた。
「小川さんはいままで1番近くで俺たちを見てくれたじゃん、だからさ一番前の席で見てほしいんだ。
それが、みんなの総意なんだ。
ね?」
「先輩が言うなら…」
私はしぶしぶ中村先輩の言葉を受け入れて、
教室の方へ戻った。
仕方がないのでクラスの出し物をお昼まで手伝うことにした。