彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)
◆龍星軍男子による仁義なき闘い(多幸さんより)〜完結〜◆
あたし、高千穂カンナのツレで、龍星軍の総長をしている凛道蓮は謎が多い。
ハッキリしてるのは、兄である初代龍星軍の総長真田瑞希さんにぞっこんのブラコンであり、ヤンキーらしくないが、ケンカに強い変わり者で、すっげー良い奴ということ。
賛否はあるが、あたしは凛を『漢』と認めてる。
認めてはいるが・・・
「ちわーす!」
たまり場になっているフェチリータに入る。
「うはは!カンナはん、いらっしゃーい!!」
「ウェイウェイウェイ!ウェルカム、カンナっち〜♪」
室内にいたのは、ソファー席でだらしない姿勢でゲームしてる馬鹿二人。
「またゲームかよ、五十嵐(ごじゅうあらし)、幡随院(ばんずいいん)?」
特攻隊長の五十嵐ヤマト(ごじゅうあらし やまと)と遊撃隊長の幡随院長政(ばんずいいん ながまさ)だ。
「にゃはは!ゲームじゃないよ、ファイナルファンタジー♪」
「ゲームだろう!?」
「『ゲーム』って名前じゃない系〜♪」
「屁理屈(へりくつ)かよ!」
幡随院はチャラチャラした男なので、あまり気があわない。
つーか、元は全国一半グレの頭で、冷酷で冷徹な非情な男だったんだが・・・
「ウェイウェイウェ−イ!!パネェ〜!このクッション、鬼ヤバっしょ!?あー牧場行きたい系〜!」
「うはははは!フワフワしてて、気持ちえーのー!」
あの時と今では、まるで別人。
噂じゃ、血の滴る木刀持ってたのが、モニカ先輩製作のフワフワ羊クッション抱いてんだけど?
〔★ギャップがすごかった★〕
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