彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)



「ほんま、なにしてんねんっ!?わしがプラモ得意でも、壁にブチ当てた部品まで、よう直さへんで!?これやと組み立てられへんわ!まだ人間に当たっとった方が、部品もそんなに壊れへんかったのにっ!!」

「そんなに俺に、当たってほしかったんかコラ!?」

「キャッチャーなら受け止めんかい!!もったいなぁー!!」

「誰がキャッチャーだ!?」

「凛と瑞希はんの仲よし話、事後報告を真っ先につきとめるのが特技やん?」

「それを言うならキャッチだっ!!つーか、勝手に俺の特技にすんなっ!!このぶっ壊れラジオー!?」

「うはははは!話上手のラジオやなんて、照れるのぅ〜!?」

「褒めてねぇぞ!?」

「うはははは!ほんならゲーム機の修理、気張ろうかぁー!?」

「もういいよ、ヤマトっち。新しいの買うから。」



大河と五十嵐の掛け合いに、そっけなく言う幡随院。



「うはははは!えーんか、ながちゃ〜ん!?」

「俺が良いから良いんだよ。指図すんな。」



その口調と態度、もはやチャラ男ではない。

全国ナンバー1の半グレ『JAGUAR』の頭・幡随院長政だった。



〔★最凶半グレの復活だ★〕



ゴミを見る眼で、大河に語りかける。



「円城寺、リンリンをなめんのも今日までだ。龍星軍の旧式の真田瑞希よりも、ニューモデルの凛道蓮の方が優れてるって、体で教えてやる。」

「おもしれぇ!俺もテメーの目障りな声を、黙らせたかったとこなんだ・・・!真田瑞希先輩ことそ全国最強の日本一のヤンキーだってわからせてやる!」

「おいオメーら!マジでやめろ!」



本気でヤバイと思って、二人の間に入れば、





「「どっちだ!?」」

「はあ!?」





大河と幡随院が、声をそろえて、あたしに向かって聞いてきた。



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