彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)

「カンナは元々、『龍星軍』に憧れてたよな？俺ら爆裂団は真田瑞希さん押しだもんな？も・ち・・ろ・ん！オメーは『瑞希先輩』が良いんだよな・・・！？」

「はあ！？」

「昔話が多すぎるぞ、円城寺？カンナっちはリンリンの親友だから決まりだろう？照れ隠しはわかってる！リンリンの彼女でなくても彼女候補で正妻で第一夫人でなくても、『リンリン押し』の仲間だよね？」

「はああ？幡随院・・・お前まで、なに言っ−！？」

「悠斗！瑞希先輩だよな！？」



あたしの会話を大河がさえぎる。

聞かれた方は戸惑いながら答える。



「そ、そりゃあ瑞希先輩の方が思い入れがあるけど〜」

「可児っち！断然、リンリンだよな！？」

「あ、まあ、俺が龍星軍にいるのは、凛さんのおかげで・・・個人的にも、凛さんが〜・・・凛さん寄り、だな。」

「秀！」

「いや、確かに初代の真田先輩は憧れだが・・・」

「ヤマトっち！」

「うはは！ちゅーか、なんの確認！？凛好きと瑞希はん好きに別れて紅白合戦かいなぁ〜！？」

「ラジオ！前から言おうと思ってたが、瑞希先輩に先輩をつけて呼べ！」

「うはは！瑞希はんから苦情きてへんでー！？自分が凛を毎度怒鳴ってても文句言わんようにな〜♪」

「チッ！やっぱりテメーも凛道派か！？」

「ハハハ！当たり前だろう！？ヤマトっちは俺ら側！リンリンこそ１番！！」

「瑞希先輩が１番だ！ナンバーワン！」

「キモさパネェ！片ホモいのくせ−のにー」

「ああ？俺の神を崇める行為を汚すな、ゲイ野郎！！」

「俺は女が好きなノーマルだ！

「得物が二刀流のバイにはピッタリだな〜！？」

「お前殺す。」

「死ぬのはテメーだ。」

「おい、やめ−！！！」



「では、白黒つけれるようにゲームしようか？」


「きゃあああ！？」



背後から耳元へと響く声、フッと吹き込まれた息に思わず叫ぶ。