彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)



「オイ、それだと俺達、凛道蓮さんチームは2人に・・・」



数が足りないと可児が言えば、笑顔で忍者は言いやがった。



「俺が入るよ、良信君。」

「関山が?」

「そうだよ〜カンナちゃん。」

「はあ!?待てよ、ずるくないか?」



関山の発言に悠斗が文句をつけた。



「可児はともかく、そっちにはこの勝負の提案者が入るじゃんか!?」

「関係ねぇだろう悠斗!」

「大河!?」

「お題は瑞希先輩なんだ!ハンデぐらいくれてやれ!」

「ハンデだと〜!?だったら、関山はいらねぇ!俺と幡随院で勝つ!!」

「いいねぇー可児っち♪フツーに、俺らがハンデあげる側系だよね〜」

「あんだと!?」

「ハイハイ!気持ちはわかるけど、勝負は公平にするから!そうだよね、司会者&審判のカンナちゃんとヤマト君?」



そう言われちゃ、引き下がれない。

覚悟を決める。



「・・・3対3で勝負しろ!いつまでも長引かせんなよっ!?」

「!わしも同感やー♪大体大口叩いた方が負けるねん♪秀君以外は、気をつけなはれや〜♪」

「「なんだと関西人!?」」

「大河も悠斗もうるせぇ!!始めるぞ!?」

「では文句ないね。準備しよう。」



話がまとまり、関山の指示で戦いの用意をする。

大人数用の机に、向い合わせで座る6人の野郎共。

どこから取り出したのか、白紙の紙の束をペンと一緒に大河達の前におく関山。



「じゃあ、スタートと終了の合図と、ストップウォッチの方を忘れないように。」

「うははは!せんせーマイクがありませーん!」

「はい、どうぞヤマト君。」

「あるのかよ!?」

「もちろんカンナちゃんはピンクね。」

「あたしも!?しかも、おもちゃじゃねぇかよ!?駄菓子屋で売ってるお菓子入りのやつじゃねーか!?」

「中身食べていいからね?」

「うまー!うはは!おおきに♪」

「もう食うのかよ!?」



(ダメだ、完全に関山におどらされてる!つーか、司会じゃなくて漫才じゃねーか!)



〔★緊張感のないムードだ★〕



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