彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)
た〜まに、半グレ時代になる時があるが、そういう時はロクでもない時だ。
「うはは!機嫌直しーや、カンナはん!3人で遊ぼうや〜!?ファイナルファンタジーがあかんなら、六甲おろし歌うかー!?」
「歌わねぇよ!歌いたきゃ、カラオケ行くわ!曲も、あたしが好きな歌を歌う!」
「うはははは!ほな、聞かせたるわ!ろーっこーおろーしにー♪さーあそーおとー!!」
「うるせぇぇえ!!」
いらねぇーて言うのに、歌う関西人の声は、両耳を塞ぐほどデカい!
(五十嵐に至っては、ハチャメチャすぎて、わけわかんねー!)
凛とよくつるんでるが、幽霊マンションの住人と一緒にいて、凛は大丈夫なのかよ?
こいつも、気があわないカテゴリーには入れているが・・・。
謎カテゴリーに変えるべきか?
〔★確実に、めったにいないタイプだ★〕
六甲おろしを止めたところで、五十嵐が聞いてきた。
「うはは!今日はカンナはんだけかー!?」
「俺らもいるぞ馬鹿野郎!」
関西人の問いで、あたしの背後から怒鳴りあげたのは、付き合いの長い長谷部悠斗(はせべ ゆうと)だ。
凛より少し、でかいぐらいだが喧嘩は強い。
気は合うが、昔からあたしにお節介かけてくるのが欠点。
お袋じゃあるまいし、最近ちょっとうざい。
〔★悠斗の存在は母レベルだった★〕