彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)



「うはは!あと5分や!実況のカンナはん、どないでっか−!?」



こんな時でも関西人は、バカみたいに真面目に解説しやがって!!



「アホくせー・・・!よく、司会ができるよな〜五十嵐くん?」

「うはは!ほんまやのー!『風の谷のナウシカ』の『しかい』はあかんけど、ナウシカは、なんべん見ても、ええ話やわ〜!アスベル、ナウシカを嫁にもらえたやろか!?」

「それを言うなら『腐海(ふかい)』だろう!?1文字違う!てか!お前、あたしの話を聞いてるか!?」

「うはははは!聞い−とる、聞い−とる!」



〔★おそらく聞き流している★〕



あたしの指摘にどこ吹く風で、関西人はしゃべる。



「うはははは!残り1分前や!カウント入るで〜!?



ノリノリで言う五十嵐に、誰も何も言わない。



「瑞希先輩はカリスマ性がある!足し算引き算かけ算わり算の計算が早い!洗い物も早い!着替えも早い!」

「ぼっしぃ〜は誰にでも好かれてー、ボランティア精神が高くて−、働き者で−!」

「働き者は真田先輩だ!」

「我が君もだよ〜?兄弟だし、似てて被るのは、良しとしよー?」

「ちくしょおーぅ!わかったよ!!」



書くのに・・・いろいろ必死だから、五十嵐を構いどころじゃないらしい。

あたしも何も言わない。



(疲れた・・・!)



ツッコむ気力がなくなっていたから。



〔★司会兼審判の体力もなくなる(!?)戦いだ★〕



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