彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)
「うはは!すまん、すまん!見えへんかったけど、おりそうなんは、わかっとったで悠斗くーん!」
「チビッて言ってんのか!?」
「やめろ、悠斗!」
悪気のない、むしろ能天気過ぎる関西人も面倒だが、そうとわかってるのにキレる悠斗もメンドクセー。
「カンナの言う通りだ。タチの悪い無自覚男相手に、マジになるな悠斗。」
「秀!」
喧嘩にならないように止めたのが、爆裂団のブレーキ役の吾妻秀一(あずま しゅういち)。
龍星軍との兼業をはじめてからは、数少ない貴重なツッコミ係り。
「チッ!いるのは、オメーらだけか?瑞希先輩は?」
あたしらの最後に登場したのが、爆裂団の総長で、龍星軍の総長代行をつとめる円城寺大河(えんじょうじ たいが)。
初代総長の真田瑞希先輩に心酔してる信者みてぇなツレ。
だから、ことあるごとに、真田先輩に可愛がられる凛に突っかかる。
真田先輩が好きすぎるのはわかるけど、こいつもメンドクセー。
〔★焼きもちやきだ★〕
「そこは、凛さんの所在を聞くのが礼儀だろう?」
追加だ。
もう1人、メンドクセーのがいた。
「うはは!ハゲ君、うんこ終わった!」
「ちゃんと手ぇ洗った系〜?」
「誰がハゲだ!?五分がりだよ!あと、うんこじゃなねぇーし、洗ったわボケ!」
「にゃははは!よくふったぁ?」
「テメー幡随院!女の前でやめねーか!」
赤い顔であたしを気にしながら怒鳴るのは、副総長の可児良信(かに よしのぶ)。
元敵だけど、凛がスカウトしてきた五分がりの硬派男で、こいつは凛に心酔してる信者だ。
信仰心は、大河といい勝負だな。
〔★しかし、崇める対象が違うので仲は悪い★〕