彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)



「オメーら!食うならこっち来い!」

「うはは!いっきまーす!」

「待てコラ!俺が最初に瑞希先輩からもらう!!」

「大河!片付けていけよっ!」

「見られたら、恥ずいだろーが・・・!」



一目散に駆け出す五十嵐と、それに張り合う大河。

机の上の作業を放置した大河を、悠斗が注意し、秀が素早く隠した。



「にぎやかですね〜カンナさん?」

「い、いつものことだろう?」



そんな爆裂団男子を見て、何も知らない凛がほのぼのと話しかけてくる。

あたしは、なんとなく、気まずくなる。



「カンナさんも食べるよね?モスバーガー?チーズ味が好きでしたよね?」

「あ、ああ。」

「はい、どうぞ。」

「ありがとう。」



熱々を、凛から受け取れば−−−



「リンリン!俺も!」

「我が君!」

「自分にも下さい!凛さん!」



連動して反応する凛派。

俺も!俺も!と、馬鹿共がアピールを始める。



「みんな、お腹すいてるんですね〜?はい、どうぞ♪」

「ウェーイ♪リンリンからGET!」

「ありがたき幸せ♪」

「凛さん、あざ−ス!」



それに応じる凛もどうかと思う。



〔★天然だから仕方ない★〕



「リンリン、出掛けちゃって寂しかった系!」

「ステージは進みましたか、ちーちゃん?」

「我が君〜!護身用に使える忍具を持ってきたよ〜!」

「つなぐ・・・防具というか、武器に見えるよ?」

「凛さん!龍星軍の縄張りで、やんちゃしてる馬鹿共を絞めておきました!謝罪の場は、いつがいいですか!?」

「俺は会いたくないから、2度と縄張り荒らしをしないなら捨て置け。」



あっという間に、ガタイの良い、背の高い奴らに囲まれる凛。



〔★相手にあわせた、臨機応援な対応だ★〕



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