彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)



野郎同士の会話になったから、チーズバーガーを持って離れようとしたのだが−−−



「あ!?待って!カンナさん!」

「え?」



凛に呼び止められる。

真剣な眼差しに、ドキッとしたら−−−



「なにか、背中についてるよ?」

「え?」



凛の手がのびてくる。

あたしから離れた時、その手にしていたのは−−−



(紙だ。)



「紙、ですね??」



ただの紙切れじゃない。




(勝負に使った紙!!)



「なにか書いてあるけど、」

「凛!」



嫌な予感!

奪い取ろうとしたが遅かった。

手を伸ばした時には、凛は読み上げていた。



「『凛の良いところは、あたしに優しいところだ。高千穂カンナ』・・・??」

「なにっ!?」

「「「え−−−!!?」」」



悠斗と可児と真田先輩が同時に叫ぶ。



「カンナさん、これは・・・?」

「バ、バッキャロー!あたしゃ、こんなもん書いた覚えは−−−−!!」



そう言った時、視線を感じた。

『本能』で関山を見れば、にやりと笑った。

それですべてを察した。



(野郎!!やりやがったな!?)



〔★忍者相手に無傷じゃすまない★〕



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