彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)


「・・・凛たん、その発言は間違いだね。」

「え!?僕が瑞希お兄ちゃんのすべてを、受け入れられないと言うのですか!?」

「――――――はははっ!!そうじゃねぇーって!」


必死に抗議する・・・瑞希が飼っていたタマやポチみたいに、チーチー騒ぐ小動物系の後輩に俺は言った。



「『烈司さんは人をだますような人じゃないです』じゃなくて、『烈司さんは凛たんをだますような人じゃないです』が、正解だぜ?」

「えっ・・・!?」

「ああ、違うか・・・LEONさんも、凛たんはダマさないな~だよな、イオリン?」

「フン・・・否定はせん。」



俺の問いに、肯定の返事をする長年のツレ。


「え・・・??」


俺達のやり取りに、目を丸くして静かになる凛たん。


「ぷっ!はははは!!」


その姿が可愛かったので、笑いながら言ってしまった。



「凛たん、凛たんちょっと触らして♪」

「え!?い、いきなりなんですか!?」

「だーから、それが条件♪いいんだよね?」

「いいえ、ダメです。先ほどの同意はなかったことにして下さい。」

「うんうん、動画再生。」

『烈司~ちゃんと撮れよー?』

「あぁぁ――――――――!?瑞希お兄ちゃん、14歳の夏♪再びっ!!」

「もっと見たいよね~?」

「見たい!!です!しかし・・・お、お触りは・・・!!」



そう言いながら、両手で両胸を隠す凛たん。

乙女か。



〔★性別はレディーだ★〕

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