彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)


「一回のお触りごとに~凛たんの知らない瑞希の情報や写真見たくない?」

「ううう!!み、みっ、見たい・・・!!でっす!!」

「ほらほら~こうやって、画面アップも~」

『れーじー!これヤベ~!』

「あああ!!あなたがヤバいです!瑞希お兄ちゃんっ・・・!!」



昔の瑞希の姿に、百面相を見せる凛たん。

瑞希のためにそう言う顔になるということにモヤッとしたが、畳みかけた。



「どーする?烈司さんにお触りさせてくれるかなぁ~?」

「烈司さん!!烈司さんのファンだと言う成人女性をご紹介します!その方と握手などのお触りをしてはいかがでしょうか!?」

「いやいや、俺は凛たんが良いの。てか、さりげなく成人女性って限定してくれたよね?凛たんのそういう気遣いが、俺は好きだなぁ~でもね、今の俺はLEONさんなんだよねぇ~」

「LEONさんファンのタクシー運転手・万佐子さんを呼びますから!!」

「え?なんで凛たんが、万佐子さんのこと知ってんの?凛たん、会ってたっけ?」

「あああ!?しまった!!いや、ちがっ!違います!違います!!それはですね~!!お、お、お兄ちゃんが・・・!!」

「・・・ああ。まぁーた、酔いどれ瑞希ちゃんかよ~?あいつの酒癖、なんとかなんねぇーかなぁ~」

「お前といい勝負だろう、烈司?どうする、凛道?LEONのセクハラを許すか?」

「セク・・・!?頭を撫でるだけですよね!?」

「コラ、伊織!誤解発言するなよ!大丈夫だって、凛たん♪LEONさん、セクハラはしな~い♪」

「しかしお前、女性のタクシードライバーに、リップサービスをするそうじゃないか?報告が上がってきてるぞ?」

「リッ!?そ・・・そういえば・・・!?」

「オイィ!!マジで凛たんに誤解されるだろうが!?大丈夫だよ、凛たん!ちょっとLEONさんと仲良しアピールしてくれればいいだけだから♪」

「・・・・・・・仲良しですか?」

「そうそう♪今なら、凛たんが気に入った動画のコピーもつけちゃうよ♪いる?」

「いります!!」

「じゃあ、凛たんに触っていいかな?」

「NGを出した場所以外でしたら、どうぞおさわり下さい!!」

「・・・ありがとう・・・!!」



キリッとした表情でOKサインを出す凛たんに、口元がほころぶ。


(いやーマジで、瑞希がからむと、従順だよな~♪)


これで作戦の第一段階は成功。


(瑞希が知ったらどんな顔をするか~楽しみだぜ♪)


笑いが止まらねぇ~♪



〔★かなり悪い笑みを浮かべていた★〕



< 46 / 100 >

この作品をシェア

pagetop