彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)






「おい、正気か、るのあ!?なに言ってんだよ!?」




アダムから、戸惑いの声が上がるがどうでもいい。

むしろ、あたしが腕をつかみんだ相手が口を開いたので、そっちの方が気になった。




「あ、遊ぼうって・・・ふ・・・お姫様・・・」



あたしの言葉に、キョトンとしていたチョコ君が笑う。



「あ、あははは!お姫らしく強引だねぇ?びっくりしちゃった♪」



苦笑いで茶化してきた。




「だめですよぉ~僕、仕事中だから遊べないですぅ~」




まったく本気にしてないので、リアリティを込めて言った。



「お祭り、9時で終わるじゃん?」

「え?」

「バイトなら、9時まででしょう?あ、それとも片づけ込みで10時ぐらい?」





具体的な話をしたら、チョコの表情が変わった。

やっと、あたしの話を本気にしたらしい。



「長引いても、11時ぐらいでしょう?十分、遊べるじゃない?おいでよ。」

「ルノア!なんでこんな奴に!?俺がいるだろう!?」

「勘違いしないでよ、アダム。さやか達が、このプリティー王子と話したいって言ってんだよ?」




抗議するアダムに冷たく言い放つ。

それでアダムは石像になる。

チョコまで固まったのは、予想外だか仕方ない。




「ぷ、ぷりてぃおうじだとぉ・・・!?」

「え・・・?僕・・・?」

「そうだけど?」



震えるアダムと、ボーゼンとするチョコに返事をしてから、あたしの気持ちを伝えた。





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