今すぐ好きを。
「戻りました~……」

悠ちゃんの家に戻ると、私を待って、ご飯を食べないでいてくれてる二人がいた。


私は早々と席について、手を合わせる。

「「「いただきます」」」

こんな風に言葉が重なるのは、当たり前かもしれない。


けど、いつもご飯食べる時は、基本的にお母さんと時間ずれちゃうから。


いただきますって、重なって響く。

それからも、楽しい話し声が響く。


あ、いいな、これ。


「あ!そうだ千尋!この間から話してたじゃん、入学祝に遊び行こうって。それさ、いつにする?どこ行く?」

悠ちゃんは顔を近づけて、ワクワクしながら話してくる。


「どうしよっか、悠ちゃんは?」

首を横に少し揺らして、悠ちゃんに聞く。


う~んとね、と悠ちゃんが考えていると、後ろから声が。


「遊園地とかどうよ」
< 21 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop