今すぐ好きを。
「千尋、お風呂入って来るね」

不意にお母さんがそう言った。


「あ、うん。私もそろそろ寝ようかな」

「わかった。おやすみなさい」

「うん、おやすみ」



気がつけば、もう時間は11時になりそうだ。

私は階段を上り、自室で机についた。


私は、毎日欠かさず日記を書いている。

そして今日、ペンを走らせて書いたのは、三橋君のことがメインだ。


急に告白されたこと、街で逢ったこと、悠ちゃんに助けてもらったこと……。

いっぱいありすぎて、今日の日記は、いつもより長くなるのが目に見えていた。
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