今すぐ好きを。
今、私が告白されているこの状況。

説明するとこんな感じ。


まず、私たち新入生は、入学式に参加した。


今の時間は、その入学式も終わって、多くの人が記念撮影をしていた。

そして、私が友人と歩いていた所を、後ろから呼び止められた。


それが急な告白で、今に至る。


「あっ、じゃあ、名前っ!名前を教えてくれないか?」



彼の言葉から読み取ると、やはり私たちは面識がない。


同じ学校みたいだし、私はそう思って名前を伝える。


「み、見川千尋、です……」


彼は、私の名前を聞くと喜んだ。

「見川……千尋……ち、ちーちゃん。うん」


小さい声で聞こえない。

彼は何かをブツブツ喋っている。


「よし!じゃあ、ちーちゃん!またね!」


彼は大きく手を振って、校外へと走り出した。



隣にいた彼のお友だちは、私たちに礼をして、彼の後を追った。
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