今すぐ好きを。
ホントはそんなんじゃない……と、思う……のに……。


いやいや三橋君!

それじゃあどっからどう見ても、ストーカーにしか見えないよ!



「悠ちゃん、あのね、三橋君……」

「あ!千尋!やっぱ嫌だよね?嫌だよね?私、ちょっとアイツに言ってくる!」


悠ちゃんが、私の言葉を遮ってそう言った。

「違うの」

私がそう訂正すると、え?、と悠ちゃんは振り返る。


私は、「違う」の意味を話した。


「私、三橋君と話してくる。ちゃんと話せる自信は……ないけど、それでも、話したいから」

悠ちゃんは、そう言う私を見続けた。


そして、呆れたように息を吐いて、変なとこで頑固だよね、千尋は。と言った。
< 32 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop