今すぐ好きを。
「とっ、とにかく、ね……!」

顔を覆った手をどけて、三橋君は私を見る。


1度深呼吸してから、私は声を絞り出した。


「私、男の人ダメなの……。でも、それでも、友達になりたい…三橋君と…」

ビクッとして、三橋君はまた顔を隠した。


嫌、なのかな……?

そう思おうが、そんなことはなかった。



「もっ!もちろんっ!」

バッと前に飛んできて、私の手を握った。


驚いて私がビクつくと、それはまたパッと手を離した。


ごっ、ごめんね!

三橋君はそう言ってから、目を泳がせて覚悟を決めたように言った。
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