今すぐ好きを。
「あの、一緒に直そう……!その、男性恐怖症?っての。俺もその…頑張る?から……!」


人差し指で、頰を掻きながら、視線を逸らしたり正面向いたり。

あ、三橋君、勇気を出して今、言ってくれてるんだ……。



そして、私は気付いた。

三橋君の手が、私に差し出されている事に。


「……うん」


私は、3本指でその手を握った。

そして、笑顔で三橋君を見上げて言った。



「よろしくね…!三橋君…!」


悠ちゃん、私、ちゃんと話せた、友達になれたよ。
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