今すぐ好きを。
「ちーちゃん?」

「千尋?」


ふふっ、と笑い続ける私を、悠ちゃんと三橋君は覗き込んだ。


だって、関先生には悪いけど、笑わずには、いられないよ!

ふふっ、ふふっ♪


私は、笑い過ぎて出た涙を、人差し指で拾いながら、こう言った。


「難しいなら、勉強会、する…?」


流れのように、言った言葉だった。

それは、半分冗談みたいなものだった。

けど……。


「〜〜〜っ!いいっ、それっ!やろっ!勉強会!勉強教えて!」


今がテスト期間という事もあって、真に受けられてしまったらしい。

まあ、別に嫌でもないし、OKした。
< 57 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop