今すぐ好きを。
そう思ってたじろぐ私を見て、また凪君は付け足した。

というよりは、フォローを入れてくれた。


「俺にとっては普通だし、あんま気にしないで。逆に言えば、罪悪感みたいの、感じないでくれてた方が、俺としては嬉しいかな」


凪君は、とてもいい人だと思った。

私は何度か頷いて、「ありがとう」と、言った。

フォローしてくれたこと、答えてくれたこと、他にも沢山の意味を込めて。


なんて、まあ、暗い話にしちゃったのは私が原因な訳だけど……。


「じゃあ、そろそろ上いかない?」

「あ、そうだ、テスト勉強ー!」

「三橋、うるさい」
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