今すぐ好きを。
ここにいる人は、優しい人ばかりだ。


「じゃあ、飲み物持ってくから、先部屋行ってて」

返事をして、三橋君について凪君の部屋にお邪魔した。


「失礼します…」

わぁ、やっぱり個室も広いんだな。


ドカンとベッドに座る三橋君を横目に、悠ちゃんと目を合わせた。

『大丈夫?』

悠ちゃんの口がそう動いた。


ああ、悠ちゃんの優しさに、顔が緩んでしまう。

『大丈夫、ありがとう』

笑顔で、黙って口を動かした。


悠ちゃんも朗らかに笑った。
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