不甲斐ない恋

しばらく2人で子供みたいに泣いた後、けーすけくんが口を開く。


「俺さあお前のことずっと好きだったんだよ、お前がどこの誰と何人と繋がってようと、俺はずっとお前だけが好きで、誰に何言われてもいいし、ちゃんと異性と付き合って子供産んで普通の幸せ築くとか、そういうのはあきじゃないと意味なかった、」


けーすけくんはゆっくりと顔をあげて、俺の頬を撫でる。
久々に感じるけーすけくんの手の温もりは死ぬほど優しかった。


「ずっと、伝えたかった。遅くなって、ごめん…」

そう言ってけーすけくんはまたわんわん泣いた。

あれ、けーすけくん、どれだけ俺のこと好きなんだろう。
嬉しいなあ。
俺馬鹿だから、俺だってけーすけくんの大好きだから、はやくけーすけくんに会いたくて周りも見ずに走ったら、案の定ぶつかって、