お前の唇、奪っていい?


「あぁ良かった、連れてきてくれてありがとね竹下くん!」


「いえ、これで撮影出来ますね、それじゃこいつ、やっちゃってください」


「やっちゃ...?祐誠やるってなにを?」




連れてこられたのは、都内の撮影スタジオ




中に入ると既にカメラマンやプロデューサー(でいいのかな?)の人達が沢山いた




こっちだ、と腕を引かれて向かった所にいたのは、
背の高い、少しダンディー気味のおじさん




なんか偉そうだから、この撮影の監督的な人かな?




っていうか、やるって、私何されるの!?




「松本ちゃん、よろしくねー」


「はぁーい、あら、可愛い子。竹下くんの彼女ちゃんかな?」


「か...!?違います!幼馴染です!」


「ふふ、照れちゃってかーわいい!あ、あたしメイク担当の松本 亜美、よろしくね」




そう言って握手を求めてきた松本さんは、とっても綺麗な人だった




20代前半、かな?美人だし、なによりすごく肌が綺麗




「じゃ、20分程お待ちくださーい、大変身させちゃうよ!」


「よろしくねー!」


「大変身ってあの...ちょ、祐誠!」


「はは、間抜けな顔」




そんなこと言ってないで、ちゃんと説明してよ!




強引に松本さんに腕を引かれながら、私は撮影ルームから違う部屋に連れてこられた




「ふふふ、それじゃあ舞ちゃん、もっと可愛くなって貰うわよ?」







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