お前の唇、奪っていい?
「あの人に何言われたんだよ」
「え?...特に何も...」
「は?言えよ」
「協力してって言われました!!」
何よ、なんで祐誠機嫌悪いの?
「協力って...あの人に言っとけよ、俺は女嫌いだって。特にあーゆう軽く飯とか誘ってくる女はマジで無理」
「でも好意を持ってくれてるんだよ...1回くらいご飯行ってあげても...」
「あぁ?」
「何でもないです...」
もう、なんなのさ...私何もしてないのに...
さっきまで軽かった足取りが、今は鉛みたいに重い
「俺はお前がいればいいんだよ...」
祐誠のその言葉は、私の耳には届かなかった