お前の唇、奪っていい?
現れた恋敵
舞Side
「んー...」
「あ、舞ちゃん起きた?おはよ!」
「...桃寧ちゃん...?あれ、なんで私...」
なんか、お父さんの夢を見たような気がするんだけど...
私、自分で桃寧ちゃんの部屋に来たのかな?覚えてない...
「っわぁ!制服で寝ちゃった」
「お風呂も入ってないでしょー?家帰ってお風呂、入ってきなよー!」
「う、うん、そうしようかな」
桃寧ちゃんは、祐誠の妹
すっごく可愛くて、女子力高めの中学三年生
昔から仲良くさせてもらってて、なんか妹みたいで可愛いんだぁ
「ねぇねぇ、今日学校ないでしょ?あたしの買い物付き合ってくれない??」
「うんいいよ、じゃあシャワー浴びてくるから、その後に行こっか」
桃寧ちゃんの部屋を出た後リビングに行くと、ラップに包まれたサンドウィッチがみっつ入っていた
具が卵とコーンだから、祐誠が作ってくれたんだ、後でお礼言っとこうかな
「...なにこれ?」
サンドウィッチが乗ったお皿を持ち上げると、お皿のしたから1枚の紙切れが出てきた
"俺が桃寧の部屋に運んでやったんだから感謝しろよ。あと6月21日は、もう空けてある"
「6月21日...」
その日は、私のお父さんが亡くなった日