お前の唇、奪っていい?
次の日
私は昨日の事を言うために、珍しく仕事がないという祐誠の家にお邪魔していた
「はぁぁ!?3人で遊園地!?」
「や、やっぱり嫌、だよね...」
「お前行きてぇの?」
「全然!」
じゃあ初めから断っとけよ、と大きくため息をつく祐誠を横目で見ながら、
私も小さくため息をついた
もし本当に行くことになったら、
奥村さん、私を利用して絶対祐誠といい感じになろうとするよね...
そんなの、めんどくさいし嫌だなぁ
「おい、舞」
「なに?」
「21日さ、お前と...プルルルルッッ
着信音の主は祐誠の仕事用のスマホだった
祐誠は一瞬躊躇いの表情を見せたけど、
すぐにリビングから出ていく
約五分後に、祐誠は帰ってきた
「ごめん」
「...なにが?仕事の電話?」
「まぁ...事務所の社長から呼び出し。
21日、悪いんだけど墓参り午後からでいーか?」
「しゃ、ちょう...」
奥村さん、もしかして......