お前の唇、奪っていい?

啓人side



「んー!パフェおいし!」


「舞ちゃん昔からパフェ好きだよね」


「うん!.....ん?そんなに見てどうしたの?」


「ううん、幸せそうに食べるなぁって思っただけだよ」




うん、幸せ!と笑う彼女は、幼馴染の舞ちゃん


そして僕の、初恋の子




昔から明るくて、友達が多くて、いつも僕を引っ張っていってくれていた


だけどおじさんが亡くなってから、舞ちゃんは笑わなくなった


その時から、僕が舞ちゃんを守ってあげるんだって思うようになった


でも、僕はアメリカに引っ越すことになって...




久しぶりに見た舞ちゃんは、見違えるほど綺麗な女の人になっていた


癖のないつややかな髪の毛に、大きな瞳


身長は女の人にしては高めで、体も細いから体型はスラッとしている




「...へへ、そんなに見られたら恥ずかしいんだけどー!」


「あ、クリームついてる」


「え!?どこ??」


「ここ」




舞ちゃんのほっぺに付いたクリームを救い取り、その手を自分の口に持っていく


.....うわっ、今の僕変態みたいじゃない!?




「っ...」




え、なんで舞ちゃん、顔赤いの...?






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