『ドルチェ♬』
初めまして。
『…詩乃…?えっ、ちょっ、なんで泣いてんの?!』
感動のあまり涙を流した私の様子に、それまで静かだった裕翔が大きな声を上げるもんだから彼の演奏は止まり視線までもが私に集められた。
『…裕翔?…んっ?何してんの?』
当然、あのギターを弾いていた彼も流石に気づくと普通ならわかるはずなのに、
何故か気づかれたことにびっくりしたように目を見開く裕翔。
裕翔は、本当にバカだな…って思った。
『あっ…、奏汰…、えっとこいつ俺の幼馴染の詩乃って言うんだ!バンド部に勧誘してたんだ!』
慌てふためいている裕翔のバラバラに紡がれた言葉を横に、目から流れ落ちていた涙を袖で拭う。
奏汰君って言うんだ…、
彼にピッタリな名前だなぁ…
なんてボーと考えながらその奏汰君を見つめていると裕翔の目の前に立つ奏汰君と目が合う。
あっ、目が合った…。
なんてびっくりしている私とは真逆に余裕たっぷりの大人な雰囲気を漂わせる彼はニコッ…と親しみを感じるほどの優しい笑を浮かべる。
その後、部室内に入るように私達のことを促した。
感動のあまり涙を流した私の様子に、それまで静かだった裕翔が大きな声を上げるもんだから彼の演奏は止まり視線までもが私に集められた。
『…裕翔?…んっ?何してんの?』
当然、あのギターを弾いていた彼も流石に気づくと普通ならわかるはずなのに、
何故か気づかれたことにびっくりしたように目を見開く裕翔。
裕翔は、本当にバカだな…って思った。
『あっ…、奏汰…、えっとこいつ俺の幼馴染の詩乃って言うんだ!バンド部に勧誘してたんだ!』
慌てふためいている裕翔のバラバラに紡がれた言葉を横に、目から流れ落ちていた涙を袖で拭う。
奏汰君って言うんだ…、
彼にピッタリな名前だなぁ…
なんてボーと考えながらその奏汰君を見つめていると裕翔の目の前に立つ奏汰君と目が合う。
あっ、目が合った…。
なんてびっくりしている私とは真逆に余裕たっぷりの大人な雰囲気を漂わせる彼はニコッ…と親しみを感じるほどの優しい笑を浮かべる。
その後、部室内に入るように私達のことを促した。