私の愛しいポリアンナ






次にみのりが目覚めた時に目に入ったのは、白い天井だった。
どうやらみのりは病院に運ばれたらしい。

あのレストランで吐いたのかと思っていたが、吐く前にみのりはぶっ倒れたようだ。
医者の話では秋が救急車を呼んでくれたそうだ。


「過労だね。体が弱ってる時に一気にアルコールが回って、意識が飛んだんだよ」


とにかく休みなさい、との医者の言葉にみのりは「はぁ」と返す。

仕事、無断欠勤してしまった。
ミヨちゃんもマオちゃんも困ってるだろう。
文句を言いながらもみのりの分の仕事をやってくれている二人の姿が頭に浮かんだ。
後で何か埋め合わせをしなくては。
みのりは分厚いメガネの医者の顔を見ながらそう思った。

病院を出る時には、気持ち悪さはすっかり消えていた。

やっぱり、これからは連日徹夜の後はまっすぐに家に帰って休むようにしよう。
「奢り」につられて食事の誘いを受けたのが間違いだった。

みのりは大きく伸びをして外の空気を吸い込んだ。

都会の空気は、なんだか湿っぽかった。









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