私の愛しいポリアンナ





「男の子って、ドジとか天然な子が好きなんですかね」

「さあな。俺は関節が柔らかい女が好みだけど」

「シモい話しはいらないです」


何が悲しくてタツヤ以外の男の下世話な話を聞かなきゃいけないのだろう。
みのりははぁ、と下を向く。

何だか今日は話すだけで疲れる。

秋はそんなみのりを目を細めて見つめていた。


「タツヤ、今なにしてんの?」

「先日話したじゃないですか。無職ですよ」

「そうじゃなくて、どこで誰と暮らしてる?」


じっと見つめてくる秋。
みのりもただ見つめ返した。


「鹿川の、飲み屋の女性のヒモになってるみたいです」

「ヒモ」

「ヒモですよ。仕事が見つかるまで、そこで世話になるつもりって言ってましたし」






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