私の愛しいポリアンナ
一刻も早く、鹿川を潰せ。
日本の汚点だ。
カジノでもなんでもいいから、鹿川の住人を追い出せ。
追い出すと言っても、どこへ追い出すつもりなのだろう。
タツヤはどこへ行くのだろう。
「みのり?」
「うん」
マオちゃんが心配そうにみのりの顔を見る。
なんとかみのりは笑みを浮かべる。
「鹿川に、友達がいるの」
ポロリとそう言ってしまえば、簡単だった。
マオちゃんは全て理解したように顎を引く。
じっとみのりの顔を見て、何か考えている。
そうして数秒、マオちゃんは悲しそうに言った。
「縁、切った方がいいと思うよ」