愛しのニャンコ
『今まで智紀みたいな子に出会った子は有りませんでした。
純粋で優しくて愛らしいブルーの目。

本当は離したくない。でも智紀の夢を応募してやりたいんです。

あいつ言ってました、お父さんのような立派な人間になりたいと、俺智紀の思いを実現差せてやりたいです。だから智紀の事宜しくお願いします。』

俺はそう言って二人の前から去っていった。

黒田さんに連れられ車に乗り込んだ。

車が静かに進と前方から白のセダンが走って来た。見ると智紀が友達らしき子と仲良く笑って居るのが見えた。

『智紀……。』

切なさと苦しさで胸が張り裂けそうだった。

『サヨナラ智紀』

俺が呟くと自然と涙がこぼれ落ちた。

智紀の笑顔が涙で滲み曇って見えた。

黒田さんは運転をしながら、サングラスの下にハンカチを忍ばせた。



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