愛しのニャンコ
人肌に温めたミルクを少年に渡し聞きたい事が山ほど有ったが、此処は控え名前を聞いた。
『君名前は?』

『……………』

……?

『……………』
……?

『名前分からないの?』

俺が聞くと少年は頷いた。

『どこから来たのかも分からないの?』
(コクリ)

首を縦に頷いた。

『……………』

どうしたもんだろうこいつは孤児なんだと今はっきり分かった。

名前も分からない何処から来たのかも分からない。

一体この小さな少年に何が有ったんだろうか?

まあ考えても仕方ない。

しばらく俺が面倒見るかと腹を括った。
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