一途な幼なじみは要注意?!
気付かない幼なじみ
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朝の挨拶が行き交う廊下を歩き教室に入る
「おはよう!百合!悠介!」
あー!やっと来たー!おはよう!と笑顔で言うこの女の子は親友の桃坂百合
「おはよう!百合、隆弘」
優しく微笑む彼は矢島悠介
百合の彼氏なの!中学の頃から付き合っててもうラブラブどころの話じゃないんだよね笑
隆弘も含めて私達4人は小学校からずっと一緒だ
「今日も揃って登校ですかー?いいですねぇ〜」
ニヤニヤしながら百合が言ってくる
「やめてよ〜」
もう〜と言いながら席に着く
「そう言うお前らこそ朝から教室で甘い雰囲気出してんじゃねーよ」
呆れた様子の隆弘
「いいじゃん!!」
ねー?って悠介を見る百合
うんうんと頷きながら頭を撫でる悠介
あー・・・これはまた二人の世界に入るぞ・・・・
案の定またイチャイチャし出した二人を呆れた顔で隆弘と見つめる
そのあとすぐ朝のHRが始まり1時間目の国語
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「では!今日は前回言っていたとおり辞書を使ってこのプリントに載っている単語の意味を全て調べましょう!」
誰が一番早く終わるかな〜?と笑顔で言っているのは国語科の白石真由先生。
年齢は25歳で独身。人の色恋が大好きだ。
いつも明るく授業も面白いので結構生徒から慕われている。
でも美人なのになんで彼氏いないのか不思議なんだよね〜
ん?ちょっとまってめちゃくちゃあるじゃん・・・・
絶対終わらないよ・・・・・
「たか・・・・」
って寝ちゃってる!!!はやっ!!!
授業始まって間もないのに!
「隆弘くーん?辞書借りてもいいー?」
ツンツンと肩を突っつくと大きなおめめがパッチリと開いた
「ん?ああ。はい」
「ありがとう!!」
よーし!調べるぞー!!!!
____5分後・・・・
ん??これなんて読むんだろう・・・
「隆弘、これなんて読むの??」
「ん?これは天の邪鬼(あまのじゃく)って読むんだよ」
「そーなんだ!ありがとう!」
漢字とかほんとに苦手だからいつも頼ってしまう
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ふと時計を見てみると授業終了まであと10分だった
わぁー!!やばいやばい!!急がないと!!
猛スピードで終わらせる
出来たぁー!!ふぅ・・・量が多いよ先生・・・
チラッと隣を見てみるとまたまた寝ている隆弘くん
てかこの人プリント終わったのかな?
・・・・お、終わってる?!一体いつやったんだろう・・・・・・
____キーンコーンカーンコーン
「はーい!今日出来なかった人は宿題ねー!ちゃんと明日までにやってくるように!!」
良かった〜終わらせといて・・・
部活ある日は家に帰ったら疲れてすぐ寝ちゃうもん・・・
横でのびーっと背伸びをする隆弘
「蘭!プリント終わった??私終わらなかった〜」
あの量酷くない?!と今にも泣き出しそうな百合
「一緒にやろう!手伝ってやるから!」
悠介ってほんと百合に甘いんだから〜
これ絶対宿題しないでイチャイチャして終わるタイプだ・・・・・
「あ!そうだ!隆弘!言い忘れてたんだけど3年生の女の子がお昼、裏庭に来てくれってさ!また告白か?!」
すげぇなぁーと隆弘のことを尊敬の眼差しで見つめる悠介
当の本人を見て見るといたって冷静
あぁまたか・・みたいな顔をしている
チラッ
「わかった」
ん?なんで一瞬こっちを見たんだろ・・・?
にしても本当にすごいな・・・・
入学してから学年問わず告白される毎日
「いいなぁ・・・私も告白されてみたい・・・・」
ボソッと呟く
「は??お前はいいんだよ!なんのために俺が・・・・・」
なんかボソボソ呟いてるんだけど
何急にムキになっちゃって
早く現れてくれないかな私の王子様・・・・