一途な幼なじみは要注意?!

幼なじみに波乱の予感 隆弘side

______キーンコーンカーンコーン

4時間目が終わり昼休み

お弁当〜♪お弁当〜♪と早速準備をし始める蘭

「ふっ」

何笑ってんのさ〜とちょっとふくれるけどそんな顔も可愛くて仕方がない

百合と悠介も来て4人で弁当を食べる

「俺もうそろそろ行くわ!」

弁当を片付けて裏庭に行く

学校の裏庭はとても綺麗に手入れされている

赤、白、黄色、色んな色の花が花壇に植えられていて風に揺れるといい香りが鼻をくすぐる



裏庭に着くと1人の女の子が待っていた

俺に気づくと薄っすらと顔を赤く染め微笑んだ

「ごめんねせっかくのお昼休みに呼び出してしまって・・・・」

そう言うこの子は3年生の中で可愛いと評判の白石沙羅先輩だった

「大丈夫ですよ!こちらこそお待たせしてすみません!」


あの・・用件は?と聞くと赤い顔を更に赤くして

「・・・好きです!付き合ってください!」

あぁまたか・・・・

「ごめんなさい好きな人がいるんです」

もう何回言ったかわからないこのセリフ

大体の女子はここで悲しそうな顔をして去っていくんだよな

「・・・そっか!でも私諦めない!!」

ん???いつもと違うぞ?

先輩は笑顔で去っていった

まぁいいか・・・

あまり気にも留めず教室に戻るため裏庭を出て歩きだす

廊下を歩いていると見覚えのある女の子がいた

お!蘭じゃないか?

「蘭!!」

「ん?あ!隆弘!告白はもう終わったの?」

俺が告白されてても顔色ひとつ変えない

泣いちゃうよ?!俺!

「ああ。ところで何してたんだ??」

「イチゴミルクを買いにいってたんだよ!ほら!辞書見せてもらったから!」

ああそーいえば言ったな

自分の分も買ったらしく一緒に飲みながら廊下を歩く

「今回の子、白石沙羅先輩だよね?可愛かった・・・」

ん?見られてたのか??

「あぁそうだな!」

「付き合うの?」

ん???

「付き合わないよ俺好きな子いるし」

「そっかぁ叶うといいね!その恋」


お前なんだけどな。うん。
頑張るよ・・・・













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