一途な幼なじみは要注意?!
幼なじみに波乱の予感 蘭side
ガヤガヤ____
やっと授業終わったよ〜
「らーん!バイバーイ!!!」
「バイバイ!!」
帰宅部の百合と悠介は仲良く帰っていった
さぁてと!行きますか!!
「じゃあまた帰りにね!」
「おう!」
隆弘にそう告げて教室を出る
「木下!!!!」
振り返るとそこには部長の矢島隼人先輩がいた
「部室に行くのか?俺も行くから一緒に行こう!!」
うはぁぁ今日も爽やかだなぁ
短髪黒髪、真っ白な歯、いつもキラキラな瞳、細身なんだけど程よく付いた筋肉
優しくてとっても面倒見がいい人なの
「はい!!!」
あ、そーいえば!と話し始める先輩
ん?なんだろ?
「今日、白石が1年の男子に告ったって噂になってたぞ?櫻井隆弘って確か木下の幼なじみだったよな?」
「そうです!白石先輩が誰かに告白するなんてびっくりしました笑」
みんなも驚いてるよと先輩は笑う
話しながら歩いていたら部室はもう目の前だった
「よし!今日もビシバシいくからな!」
「はい!!よろしくお願いします!!」
よーし!今日も頑張るぞー!!
____「わぁ!やばいやばい!!」
遅くなっちゃった!!
隆弘絶対部活終わってるよね・・・
校門前に走って向かう
案の定そこには携帯を片手に立っている隆弘がいた
「ごめん!!お待たせ!!」
怒ったかな・・・?
「そんな走って来なくても大丈夫だぞ?転んで怪我でもしたらたまったもんじゃない」
心配そうに見つめてくる
ほんと昔から優しいんだから・・・
でも・・・・
「子供じゃないんだから転ばないよ!」
もう〜と言うと隆弘は「ふっ」と笑って髪をクシャクシャと撫でた
「せっかく縛ったのに〜」
部活のために縛っていた髪の毛が乱れてしまった
「そんな怒んなって!帰ろうぜ!」
「うん!」
夕飯のことを考えながら歩きだす
そんな2人を見ていた人がいたことも知らずに____