お前が好きすぎて、マジやばい。
『はぁー。
もう生きるのもめんどくせー。』
「凰己…」
頭をガリガリかいて、屋上に仰向けに寝転がる。
なんで、空はこんなにも広いのか。
こんなに広い世界なのに、なんで俺はあの家庭に生まれたのか。
空はこんなにも広くて晴れているのに、俺の心はあの頃からずっと曇ったままだ。
晴れた日なんて、たぶんない。
そして、この先もずっと…
曇ったまま、適当に生きて、適当に死んでいくだけだ。
夢だなんてくだらねー。
そっと、右耳のピアスに触れる…
このピアスを開けた時、俺はちゃんと痛みを感じて生きてるんだな…って思えた。
そんなピアスももう、9個目。
両耳、耳たぶに3個。そして軟骨に1つずつ。
あと1つは、舌。
生きてる実感が欲しいと思う度に、1つ開けた。
「これ以上は開けないで…、見てて辛い。」
そう閑音に言われたのは去年だった。