お前が好きすぎて、マジやばい。
「屋上って、気持ちいいね!」
矢幡はそう言って、空に手を伸ばした。
『あぁ…』
「空を見るとね、頑張ろう!って思わない?」
『…んー。』
「私はいつも思うの。
こんなに空は広いのに何、小さな事で躓いてるんだ!って」
そう言って空にピースして、笑った矢幡。
空を見て、前向きに…か。
空を見るたびに、自分は不幸だって思う俺とは違う。
そっと、目を閉じる。
「あ、見て見て!!
夕日、沈んじゃうよ?」
目を開けると、夕日を指さす矢幡。
風で膝丈のスカートが揺れる…
ゆっくり、矢幡の横に立ち上がって沈む夕日をみつめる…
綺麗なオレンジ色が、濃い青と混ざり合う…
夕焼けは目に染みる…