お前が好きすぎて、マジやばい。
夕焼け空の下…
堤防…か。
凰己…ほら早く
ほら凰己、こっちだぞ
ここまで走っておいで
母さんと父さんが待ってるから!
よしよし!走れた走れた!
凰己は凄いなぁ!
凰己はきっと父さんみたいに、早く走れるようになるぞ!
もう、あなた…
夢…?
そして、場面が切り替わった。
お前がもう1人子供が欲しいなんて言うから!
ごめんなさい…ごめんなさい…
子供が出来にくいくせに
…なさい。…ごめんなさい。
部屋に響く、母さんが頬を殴られる音
蹴られる音
母さんが泣く声
母さんの謝る声
「おう…み…くん…」
誰だ…
そっと誰かの手が頬に触れた…
パッと目を開くと、矢幡が目の前に居た。