お前が好きすぎて、マジやばい。
「あ、あのね!
今日放課後、掃除当番だったんだけどね…
黒田くん寝てるから、起こしちゃ悪いと思って、みんなに帰ってもらったの!
30分ぐらい経ったから起こそうと思ったら…えっと…」
慌てた口調で早口に話す矢幡。
バカなくせに、気が利く。
『悪かったな…もう、大丈夫』
「良かった」
ニコッと笑って微笑む姿が、不甲斐なく可愛いって一瞬思ってしまった…。
すると矢幡は黒板前まで行って、チビのくせに一生懸命、先生の板書を消していく。
ったく。
『とどいてねーよ。』
もうひとつの黒板消しを手に持ち、矢幡が消せてない上の列を消していく。
「ごめんね…ブレザー汚れちゃうのに、手伝わせて」
『そんなの気にしねーよ』