お前が好きすぎて、マジやばい。

でも、矢幡は理由なんて聞いてこない。


気を使っているのか、興味が無いのか。



「夕飯、何にしようかなー！」



楽しそうに、でも面倒くさそうに笑っている。


こいつに料理なんて出来るのか？


たまごとか割って、色々焦がしたりするイメージしか思い浮かばねー…



『コンビニ弁当の間違いじゃねーの？』


「な！黒田くん失礼だよ？
私、こう見えて料理できる方…って言いたいけど、上手くはなくて…普通…かなぁ」


『ぷっ。はは、なんだよそれ！
自分の価値を下げんなよ？』


「いや、でも」


『で、得意料理なんだよ？』



意地悪そうに質問してみると、矢幡は急に困ってしまった。


うーん…うーん…と唸って考えて口を開いた。