お前が好きすぎて、マジやばい。
『はぁー…眠い。』
「昨日もバイト?」
お昼、屋上に仰向けになって目を閉じる。
『朝5時までコンビニ』
「ラーメン屋の後に?」
『うん』
すると大きな溜息を付いた閑音。
隣の南はやれやれといった顔だ。
そう、俺のバイトはラーメン屋とコンビニの掛け持ちだ。
学校が終わった週に3日は1日中バイト。
金だけ稼いでも、損はしない。
かと言って、欲しいものもない。
「身体、大丈夫なの?」
『眠いだけ。』
ったく。
閑音は大袈裟なんだよ。
夜型だから、日中の学校が眠いだけ。
バイトがない日なんて、週に1回あるかだ。
ラーメン屋のバイトがオフでも、コンビニが夜から入る。
『俺は週に2回バイト入ればいい方だなー』
「まぁ、南は部活があるもんねー。
レギュラー入り、期待してるからね?」
『おうよ!』
部活なんて懐かしい。
バイトだと、賄い出るし、それで夜は済ませる。
別に、休みたいなんて思ったことはない。
家に帰らない、家に帰らなくていい、家にいる時間を少なくしたい…
所詮そんな理由で始めたバイトだ。