お前が好きすぎて、マジやばい。
午後からの最終授業は体育。
5限中、ゆっくり寝たから身体がまだだるい。
ジャージに着替えて、南と体育館に向かう途中、前を歩く矢幡と松岡がいた。
松岡と矢幡の身長差がまた、笑ってしまうぐらいだ。
てかあいつ、スポーツ出来んのかよ?
『なになに、凰己にやけて!』
『は?べ、別ににやけてねーし。』
『えー!!』
南が教えてくれとばかりに駄々をこねる。
俺がにやけるなんて…
いやいやいやいや。
首を横に振って冷静になる。
ないない。
「今日って何するんだろう未来ちゃん?」
「今日はバドミントンだよ!」
「バドミントンか!
ならなんとか出来そうだ!」
前から聞こえる会話。
そういや男子はなんだ…?