お前が好きすぎて、マジやばい。
体育が終わったあと、南はバイトがあるからと先に帰った。
制服を着崩したまま、屋上まで行き、壁に持たれて腰を下ろした。
すっげー…気持ち悪い。
頭がクラクラする…
ネクタイを外して、カッターシャツのボタンを第4ボタンまで外した。
身体が熱い。
《ガチャ…》
ドアが開く音に、ゆっくり目を向けると矢幡がすぐに駆け寄ってきた。
制服のリボン…なんで付けてねーんだ?
手に握ったまま…って、まさか走ってきたのか?
「やっぱり…黒田くん休憩後の後半あたり、何かおかしいって思って…」
『…』
矢幡は心配そうに…半泣きになりながら俺をみつめる…
女の泣き顔なんて…見たくねーんだよ。