お前が好きすぎて、マジやばい。



それに、急に心配だから来るとか言い出して…


いいって、言ったのに…


駅で二駅の近さだから行くってきかなくて…



「凰己くん!
指…大丈夫!?」


『こんなの、どうってことねーよ』



改札を通って真っ先に駆け寄ってきた知愛。


夜の10時過ぎだってのに…



「会いたかった…話したかった…
ごめんね?ワガママで」


『ばーか。ほら、行くぞ…』



さり気なく手を繋いで、来た道を帰る…


知愛は笑って、目をキラキラさせた…


俺だって、本当は会いたかった。


ぎゅっと手を握りしめると、知愛もぎゅっと手を握り返してきた。


こんな俺のために…


バカでわがままで…優しくて。


でも、ありがとな。





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