お前が好きすぎて、マジやばい。



ー知愛 sideー


ただ今、ドキドキMAXです!!


隣の凰己くんは小さく寝息をたてて寝ちゃった…


恐る恐る顔を上げると…


凰己くんの伏せた目の長いまつ毛が濡れていて…


また泣いてたのかな?


私に見えないように抱き寄せて…


私に心配させたくなくて…、見られたくなくて…。


まだ、知らないことばっかりだね。


自分のことを話さない凰己くん…

1歩を踏み出せない私…。


ごめんね…

昨日、聞いちゃったんだ。

お昼にどうしても話したいな!って思って未来ちゃんに背中を押されて、屋上へと続く階段を上ったの。

扉の前まで行くと、凰己くんの家庭の事象を話し始めるところで…


私、付き合っているのに、凰己くんのこと知らなさすぎだなって思った。


こんなにも、苦しんでるのに…

私はその苦しみの穴埋めでもいい…


それでもいいから…

側に居たい。


好きだから。




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