お前が好きすぎて、マジやばい。
⇒好きの意味
いつの間にか、知愛の温もりに安心して眠りにつき、目が覚めたのは、甘い香りがしたからだ。
重たい瞼をゆっくり開けると、隣にいたはずの知愛は居なくて…
リビングの方に歩いていくと、私服に着替えた知愛がキッチンに立ってて…
「あ、おはよう!
勝手にキッチン借りてごめんね」
『おはよう』
よく見ると昨日、床に散らばったガラス片が全て無くなっていた。
知愛が拾ったのか?
それに、部屋が綺麗になってるし、溜まっていた洗い物もない。
「フレンチトースト、もうすぐ出来るから待っててね!」
俺ににっこり笑って、フライパンに目線を移した知愛に、後から優しく抱きしめる…
「わっ!」
『指、切ってない?』
「うん、凰己くんみたいに切ってないよ?」
そう、くすくす笑う知愛。
良かった…
久しぶりに漂う甘い香り。
自然と笑が零れてしまう。